HTML4とHTML5(HTML Living Standard)との違い
現在、HTMLの主流はHTML5(HTML Living Standard、以後HTML5で統一)ですが、それ以前にはHTML4の時代がありました。
HTML4の時代は、HTMLの黎明期でもあり、HTMLがどんどん機能拡張されていきました。
それには、インターネットの通信方式や通信速度もどんどん変わっていったという時代背景もあります。
その為に、ブラウザやHTMLがどんどん進化していき、その弊害としてブラウザによって機能が違っていたり、独自のタグが生まれたりもしました。
これはこれで、ブラウザやHTMLが成長していくためには必要な事だったかもしれません。
こうした黎明期を経て、今やインターネットを通じて、高画質な画像や写真、音楽や動画が当たり前に閲覧できるようになりました。
HTMLの技術も成熟期に入ってきました。
もちろんこれからも何度となく技術革新が行われるかもしれません。
その一方で、これまで足並みが揃ってなかったHTMLを統一しようという動きから、機能拡張や見直し、整理などが行われたものがHTML5です。
このHTML4とHTML5で大きく変わった部分があります。
HTML4の時代は、HTML側にもデザインを作成する為の機能が盛り込まれていました。
ところが、HTML5では、デザイン関係のものはCSSで設定する、と明確に定められています。
例えば、font要素はHTML5では廃止になっております。
上記で説明した通り、デザイン関係はCSSの担当ですから使用してはなりません。
【font要素のサンプル(非推奨)】
【ソースコード】
1 |
<font color="red" size="5">HTML</font> |
【表示サンプル】
HTML5では、上記のように、本来CSSで行うようなデザイン的要素をHTMLに記述すべきではありません。
したがって、上記のような記述は次のようにcss側で設定するようにしましょう。
【デザイン的要素はCSS側で設定する】
【htmlのソースコード】
1 |
<span class="code">HTML</span> |
【cssのソースコード】
1 2 3 4 |
.code { color: #ff0000; font-size: 24px; } |
【表示サンプル】